2017年04月20日

読者に分かるか

春眠に続ける狸寝入りかな  NHK俳壇入選
 
NHK俳壇は応募者数が極端に多いこともあって、
入選は宝くじに当たるより難しい。
掲句は初めて入選した句だが、
炬燵で寝ていたら家人の話が佳境に入っているので、
目覚めぬ振りをして聞いている場面を描写した。
 
問題はこの情景を読者が理解するかどうかだ。
家族が集まった茶の間の風景と分かれば成功だが、
分からなければ失敗だ。
俳句は短い単語を並べて情景を描写する世界最短の詩だ。
したがってこの表現で読者が理解するかどうかの戦いでもある。
ところがNHKの選者は
「茶の間の炬燵で寝ているところでしょう」と述べていた。
見事に分析してくれたのである。
posted by 蕪村顕彰俳句大学 at 00:00| Comment(0) | 俳壇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする